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【2007 Sep.23 pion7】【Sep.30】

■独自通貨「円天」の健康商品会社、会員5万人への配当停止
9月23日9時19分配信 読売新聞

 高額の配当や、「円天」と呼ばれる独自通貨をもらえるとうたって、全国の会員から多額の「協力金」を集めていた東京都新宿区の健康関連商品販売会社「エル・アンド・ジー」が今年2月以降、配当の支払いを中止し、各地の消費生活センターに苦情が相次いでいることがわかった。

 今月20日には、同社が社員の大半を解雇したことも判明。同社の会員は約5万人、集めた資金は約1000億円に上るとみられ、返金を求めて訴訟を起こした会員の代理人弁護士は「不特定多数から資金を預かることを禁じた出資法違反の疑いが強い」と指摘している。

 健康補助食品などの製造・販売を目的に1987年に設立された同社は、2004年ごろから全国各地のホテルで演歌歌手やタレントを招いた説明会を開催。「1口100万円の協力金を預けて会員になれば3か月ごとに9万円の配当を支払う」「1年後の満期には元本を返金する」などとうたって、会員の勧誘を始めた。

■独自通貨「円天」の健康商品会社、会員5万人への配当停止
 同社のパンフレットなどによると、会員になった場合、3か月ごとの配当とは別に、協力金の額に応じ、「円天」と呼ばれる独自通貨がもらえる。会員は、「円天市場」という会員限定のバザー会場やインターネット上で、この円天と、カニなどの魚介類やアクセサリー類、オーディオ機器などの商品を交換できる。「円天を使っても協力金の元本は保証される」というシステムが口コミで人気を呼び、会員はこの3年余りで、主婦らを中心に約5万人にまで増加した。

 しかし今年1月ごろから会員への配当が滞り始め、2月には同社が「配当を一時保留する」「配当を円天に切り替える」と会員に通知。解約を申し出ても「来年2月以降でなければ応じられない」などと協力金の払い戻しを拒んだことから、各地の消費生活センターに相談が相次いでいる。

 関係者によると、同社はその後も、従来の会員に「会員を集めてもらえなければ配当ができない」と訴えるなど、新規の会員の募集を続けていたが、今月20日に、60人前後いるとみられる社員の大半を解雇した際には、同社の幹部が「会社の規模を縮小して、経営の健全化を図りたい」と釈明したという。

 今年5〜7月にかけ、協力金など総額3200万円の返還を求めて会員3人が起こした損害賠償請求訴訟の代理人を務める藤森克美弁護士(静岡県弁護士会)は「知人や家族の紹介で入会したため、被害を訴えにくい会員が多く、潜在的な被害者は相当数に上るのではないか」と話している。

 同社は、読売新聞の取材に対し「個別の取材には応じていない」とコメントしている。

(2007年9月23日9時16分 読売新聞)

■L&G、事実上破たん/配当停止 県内も被害
沖縄タイムス

 宜野湾市に営業所がある東京都の健康品販売会社「株式会社エル・アンド・ジー(L&G)」が、高利配当で出資を募って今年二月ごろから配当を停止させ、元金の返還にも応じなくなっていることが二十二日までに分かった。出資法違反の疑いが強く、被害は県内を含めて全国で明らかになっている。
 消費者問題に詳しく、静岡で被害回復に取り組んでいる藤森克美弁護士は「もともとあり得ないシステムで破たんは時間の問題。破産管財人をつけて資金の流れを調査し、公平に被害が回復されるよう早めに措置を取るべきだ」と指摘している。

 知人の誘いで昨年、三百万円を出資した浦添市の女性は配当が止まったことを知り、一度も配当を受けないまま解約を申し出た。営業所に何度も返還を願い出たが、先延ばしされたまま応じてもらえなかったという。

 女性は同社に全額の返金を求めて那覇地裁に提訴したが、同社から何の応答もなく、請求を認める判決だけが言い渡された。回収の見通しはたっていない。訴訟を支援した安里長従司法書士は、L&Gが口座や名義を変え、差し押さえを逃れている疑いを指摘する。

 浦添市の女性が出資したのは一口百万円の「L&G協力金」コース。一口百万円で三カ月ごとに年四回、「役務手当」と称する各九万円の配当があり、一年後には元本の百万円とともに百三十六万円を受け取る仕組み。

 一口五万円と九千円の手数料を払い、三年後に十万円を受け取るコースなどもある。

 L&Gは県内を含む全国各地で大規模な説明会を繰り返し、実際に高配当を維持。会長の波和二氏は「あかり天国」と称する独自の世界観を説き、会員を著名な歌手のコンサートに招待するなどして規模を拡大した。

 現金をポイントに引き換え、同社や会員が出品する商品を購入できる独自の市場を構築。ポイントを使っても一年後には自動的に戻る「使っても減らない驚きの電子マネー(円天)」などと会員を募っていた。

 L&Gは出資者の返還要求に対し、“捏造報道”が混乱を招いたとし、相次ぐ訴訟で口座が差し押さえられているなどと説明しているという。

 沖縄タイムス社の取材申し入れに、L&G本社は「何も回答することはない」とし、宜野湾営業所も「本社から対応しないように言われている」としている。

■新宿の健康商品会社が事業停止通告、告訴なら「金返せぬ」
 東京・新宿の健康商品販売会社「エル・アンド・ジー」(波和二会長)が、高額の配当や「円天」と呼ばれる独自通貨と引き換えに、全国約5万人の会員から多額の協力金を集めていた問題で、同社が今月下旬に多数の会員を集め、「今後は子会社が事業を受け継ぐ」と、活動の停止を通告していたことがわかった。

 同社はこの際、「訴えれば協力金を返済できなくなる」と刑事告訴の動きをけん制していた。その後も協力金を返済する動きは見られず、一部の会員は、波会長らを出資法違反容疑で告訴することを検討している。

 複数の会員によると、同社は今年2月、各地の会員に年36%の配当を停止することを一方的に通告。静岡や東京、北海道などでは損害賠償請求訴訟が起こされたため、同社は、返済希望者に「今年9月から分割払いで協力金の返済に応じる」と回答し、今月上旬には「9月28日に返済を始める」と説明していた。

 ところが、28日の数日前になると、同社は、新規の会員を勧誘していた古手の会員たちを本社などに呼び出し、同社の資産を、波会長の親族が社長を務める子会社に移し、この子会社が事業を引き継ぐと説明。協力金については、「アラブの富豪から資金を調達し、経営を改善した上で返済する」と弁明する一方、「皆さんが勧誘した会員には、『訴えれば資金を返せなくなる』と説明してほしい」と訴えていた。

 28日になっても協力金は返済されなかった。

 同社が集めた資金は1000億円に上るとみられ、数千万円を支払った会員もいることから、返済希望者から相談を受けている都内の弁護士は、「刑事告訴に向けて被害会員の調整をしている」と話している。この問題について、同社は読売新聞の取材に応じていない。

(2007年9月30日9時2分 読売新聞)

エル・アンド・ジーに立ち入り調査=不当勧誘の疑い−東京都
10月1日16時1分配信 時事通信

 東京都は1日、不当な勧誘行為で資金集めをした疑いがあるとして、独自の電子マネー「円天」を発行する新宿区の健康関連商品販売会社「エル・アンド・ジー(L&G)」への立ち入り調査を都消費生活条例に基づき行った。
 同社は「1口100万円を預ければ年利36%を支払う」などとして会員から「協力金」を集めていた。また「円天」を発行し、10万円以上預けると同額の円天を毎年与え、同社加盟店やネット上で買い物ができる仕組みを構築。「使っても減らないお金」などと宣伝していた。全国の会員5万人以上から500億円以上を集めたとされる。 

「減らない電子マネー」 疑似通貨売り物に金集め '07/10/3

 「買い物をしても減らない電子マネー」。三日、出資法違反容疑で強制捜査を受けたエル・アンド・ジー(L&G)は、会員や加盟店の間に流通させた疑似通貨の「円天」を売り物にして金を集め、「現金のいらない生活が送れる」がセールストークだった。

 五月九日、L&Gが横浜市内のイベントホールで開催した全国大会には、数千人の会員が詰め掛けた。ホール内に設けられた円天で商品が買える「円天市場」の会場は熱気に包まれ、加盟店が出品した食料品や衣類、アクセサリーなどが飛ぶように売れた。

 水戸市から来たという五十代の主婦は「日用品がただで買えるなんて夢みたい」。「二万八千円天」のサプリメントや「三十八万円天」の掛け布団など、L&G関連会社の高額商品にも会員が群がっていた。

 L&Gは同日、会場で説明会を開き、波和二会長(74)が会員らを前に「日本中を円天の経済にする」と豪語。「来年二月には必ず解約に応じる。私の目の黒いうちは、絶対に変わらないので、一人あたり二人の新規会員を獲得してほしい」と呼び掛けた。

 しかし実際は、五月一日に会員へ配当などを支払う予定だったのを延期したばかり。幹部によると、当時は既に「社内には発行した円天を買い取る資金がほとんどない状態」で、会長自ら金集めに奔走していたという。

L&G社、配当停止後に次々新手の資金集め
2007年10月03日08時02分

 高利の配当をうたい、約5万人から1000億円超を集めたとされる健康商品販売会社「エル・アンド・ジー(L&G)」(東京都新宿区、波和二会長)が、会員に配当を停止した今年1月以降、一口1000万円の「社債」など新たな形の資金集めを次々と始めていたことがわかった。資金繰りに窮して配当再開の見通しがたたない中で展開していた。警視庁は、出資法違反(預かり金の禁止)の疑いが強まったとして、3日、同社や関係先計数十カ所を家宅捜索する。今後、詐欺容疑も視野に、同グループの大規模なマルチ商法の実態解明を進める。

 生活経済課の調べでは、L&Gは01年から、「100万円を預ければ年利36%」などと宣伝し、「協力金」名目で不特定多数の人から出資を募った疑いが持たれている。

 L&Gは今年1月、協力金の利息支払いを、現金から疑似通貨「円天」に切り替えることを決定し、翌月に会員に通知。その後、円天での配当も止まった。同社は6月には、新たに「円天共鳴金」と称する出資形態を導入。しかし、9月ごろには、一口100万円で月利1%をうたうこの共鳴金名目で金を振り込まないと、会員が持つ円天が使えなくなった。

 また、L&G関係者によると、共鳴金とは別にグループは7月には、波会長が社長を務める関連会社「日本アーク協会」の「社債」による資金集めを始めた。一口1000万円で年利24%を掲げていた。

 円天で商品を「購入」する「円天市場」のうち、銀座の商業ビルにある市場は6月から休業していたが、9月1日に再開した。ビル6階約500平方メートルを借り切っており、家賃は月500万円を超えるとみられる。再開後、L&Gは会員に「円天市場を盛んにする以外、返金の方法はない。残された道は会長との心中だ」と、新たな出資を促していた。

 会員から相談を受けている弁護士の多くは、銀座の円天市場再開について、「共鳴金など新たな金集めの拠点にしたかったのだろう」と指摘する。しかし、同店は今月2日、閉鎖された。不動産会社によると、L&G関係者が1日に突然退去を通告してきたという。

 この市場を朝日新聞記者が9月20日に取材した際は、タイから輸入したとする民芸品が約2万円天、「英国の隠れた有名ブランド製」の手袋が約10万円天など、商品が並んでいたが、会員の姿はほとんどなかった。

L&G本社など捜索 出資法違反疑い 被害1000億円にも
2007年10月3日 夕刊

エル・アンド・ジー本社の捜索に入る捜査員ら=3日午前9時53分、東京都新宿区で

 東京都新宿区の健康寝具販売会社「エル・アンド・ジー」(L&G)が高い配当をうたって全国の会員から違法に資金を集めていたとして、警視庁と宮城、福島の両県警の合同捜査本部は三日、出資法違反(預かり金禁止)の疑いで、本社や波和二(なみ・かずつぎ)会長(74)ら役員の自宅など関係先五十九カ所の捜索に乗り出した。 

 全国の会員約五万人から「協力金」名目で少なくとも五百億円超を集めたとされるが、今年に入り配当を停止し返金にも応じておらず、最終的な被害額は一千億円前後に達する可能性もある。捜査本部は集めた資金を協力金の配当に回す自転車操業の末、資金繰りに行き詰まったとみており、詐欺容疑での立件も視野に全容解明を急ぐ。

 調べでは、L&Gは二〇〇一年ごろから一口百万円の協力金を募集。「三カ月で9%の配当が得られる」と年利36%の高利と元本保証をうたい、不特定多数の会員から違法に出資金を募っていた疑いが持たれている。

 関係者によると、数年前からは独自の電子マネー「円天」を導入。「十万円以上(昨年ごろからは一万円以上)を預ければ毎年同額の円天がもらえる」という仕組みで、金を集めた。このほか、登録料名目でも金を集めていた。

 各地のホテルなどで円天で購入できるバザーを開き、衣類や宝石、食料品などを求めて会員が殺到。インターネットでもサイト「円天市場」を開設して販路を広げた。さらに、関連の特定非営利活動法人(NPO法人)「あかり研究所」を使って有名演歌歌手らを招いた「あかりコンサート」を全国で開いた。

 ところが、今年一月には配当の支払いを円天に切り替え、従業員の給与も円天で支給するなど資金繰りの悪化が表面化。多くの会員が同社に協力金の返還を求め、各地の消費生活センターには相談が相次いだ。

 東京や静岡、沖縄などでは返金を求める訴訟が起こされ、一部で会員側勝訴の判決が出ている。

 都内の弁護士らは被害対策弁護団を結成する方針を打ち出している。

華麗な人脈で顧客に“安心感”アピール L&G本社に80人の捜査員
10月3日11時19分配信 産経新聞

 有名演歌歌手やタレント、元警視総監…。
 華麗さを演出するとともに肩書をフル活用して安心感を醸成し、全国で5万人から1000億円超の資金を集めていた健康商品販売業「エル・アンド・ジー(L&G)」(東京都新宿区)に3日朝、警視庁などの合同捜査本部による強制捜査のメスが入った。
 東京・西早稲田にある31階建ての高層マンション。
 波(なみ)和二(かずつぎ)会長が26階に入居するこのマンションには、早朝から30人を超える報道陣が詰めかけた。
 警備員がマンション出入口を厳重に警戒する中、午前8時すぎにスーツ姿の警視庁の捜査員10人が整然と家宅捜索に入った。
 捜索は出勤時間帯と重なり、マンション住民らは不安げな様子で捜索を見守った。波会長は自宅にいるとみられ、住民は「これだけ騒ぎになっているので、出てきて、きちんと説明してほしい」と話していた。
 一方、屋上に「L&G」のマークを描いた看板が設置されているエル社本社ビル前では、午前9時50分に警視庁の大型バス3台が横付けされ、80人以上の捜査員が報道陣のフラッシュを浴びながら降車。2列に並び、正面玄関と裏口との二手に分かれてビル内に入っていった。
 列の最後尾には、警視庁と合同捜査本部を設置した福島県警の腕章を着けた捜査員の姿もあった。本社と関連企業は同ビルの3〜10階に入居。警視庁などは関係資料を押収し、詐欺容疑での立件も視野にエル社が集めた資金の流れを解明する方針だ。

過去に詐欺容疑で逮捕も L&Gの波会長の素顔

 「エジソンもペテン師と呼ばれていた」。こんな口癖で出資者を募っていた波和二会長には、悪徳商法や詐欺事件に関与してきた過去がある。

 民間信用調査会社などによると、波会長は昭和8年、三重県に生まれた。日本大学卒業後、昭和40年代後半に「国内初の本格的マルチ商法」とも呼ばれるAPOジャパンの中心人物として活動。「自動車の出力をアップさせる」という触れ込みの装置などを約25万人に販売したが、購入した高校生が自殺するなど社会問題化し、破(は)綻(たん)した。

 破綻と前後して会社を立ち上げ、「水道水をミネラルウオーターにする」という鉱物を全国の薬局に売り込んだが、薬局店主から数十億円分の手形をだまし取ったとして詐欺容疑で逮捕され、実刑判決を受けた。

 服役後の昭和62年に立ち上げたのが「エル・アンド・ジー」だ。設立当初は、今年1月に詐欺容疑で逮捕された健康食品会社「リッチランド」社長の佐伯万寿夫被告(61)が在籍。現在の経営には、巨額詐欺事件を引き起こした経済革命倶楽部(KKC)の元幹部もかかわっているとされる。

 周囲から「波教」とあがめられるほどカリスマ性があり、自身も「波和二が法律です」と口にしていた。「話し方にパワーがある。魂から出ているものがある」(関連会社社員)との声もあるが、「『とにかく金を集めろ』が口癖。40〜50人の若い人を連れてハワイに旅行に行くなど遊びも派手だった」(元幹部)という。

 歴史上の偉人に自身をなぞらえることも。「エジソンも元々はペテン師といわれていた。新しいことをするときは賛成派と反対派に分かれる。共鳴する人はぜひ(円天システムに)参加してください」と、出資者の前で繰り返し語っていた。

L&G被害者「誰かを誘わないと…、という空気だった」

 エル・アンド・ジー(L&G)に出資した千葉県内の主婦(57)は産経新聞の取材に、「きちんとした契約書類はなかった」「説明会では新規勧誘の話ばかりだった」などと同社の実態を証言した。一問一答は次の通り。

 −−入会した経緯は
 「近くに住む妹が入会していて、『働かなくても金が入る』と誘われた。配当が振り込まれた通帳を見せられ、『大丈夫だから』と説得され、家族に内証で契約した。今思えばおかしな内容だが、身内の話なので信用してしまった」

 −−出資金はどう工面したか
 「パートで働いてためた自分で使えるお金。ギリギリの切り詰めた生活をしてためたもの」

 −−契約方法は
 「契約書は妹が書いて出したと思う。会社の窓口に行かず、銀行から金を振り込むだけだったので、すごく怖かった。18年3月に協力金1口100万円。19年1月にもう1口契約した。預かり証だけで、きちんとした契約書類のようなものは送られてこなかった」

 −−L&Gの説明会に参加したか
 「2月に都内のホテルで開催された会に参加した。ホテルが高級だったので、行くだけでどぎまぎした」

 −−説明会の様子は
 「2日間の日程で1000人以上が集まった。60代前後の人が多かった。最初に円天市場がにぎわっている様子のビデオが流れ、その後、波(和二)会長が新規会員勧誘の話を繰り返した。和やかな雰囲気だったが、『誰かを誘わないといけない』という空気のようだった」

 −−波会長の印象は
 「悪い人には見えなかった。穏やかなおじいちゃんという感じ」

 −−夜はどう過ごしたか
 「ホテルに泊まり、ステーキなどのコース料理が出た」

 −−出資後は
 「解約しようと弁護士に相談したりしたが、3月には疲れが出て倒れてしまった。4月から配当がなくなり、うまい話はないと分かった。地道に働くのがいい」

「L&G」関連NPO、元警視総監が一時期顧問

 ■肩書悪用し出資募る

 「円天」と呼ばれる独自の電子マネーや高利の配当をうたい、健康商品販売業「エル・アンド・ジー(L&G)」=東京都新宿区、波和二(なみ・かずつぎ)会長=が全国から1000億円超の出資金を集めていた問題で、エル社が設立したNPO法人の顧問に元警視総監が就任していたことが2日、分かった。肩書を利用して会員に安心感を与え、資金を募っていたとみられる。また、エル社が資金繰りに困窮した今年2月以降、元金返済の見通しがないのに、新たな資金集めの手段を考え出していたことも判明した。

 警視庁生活経済課は宮城、福島両県警と合同捜査本部を設置。エル社がすでに破綻(はたん)状態にあると断定し、証拠隠滅の恐れもあることから、3日に出資法違反(預かり金の禁止)容疑で本社など関係先約50カ所を数百人態勢で家宅捜索する方針で、大型詐欺事件に発展する可能性も出てきた。

 関係者によると、エル社は平成17年6月、内閣府の認証を受けてNPO法人「あかり研究所」を設立。理事には波会長の息子が就任したが、法人顧問として弁護士や評論家とともに、井上幸彦元警視総監(現日本盲導犬協会理事長)が一時期、名を連ねていた。

 井上氏によると、18年初めに知人を通じて同法人から、「盲導犬協会の活動に協力する」などと持ちかけられて顧問に就任。井上氏は産経新聞の取材に「地方振興に取り組む団体という説明もあり承知した。(あかり研究所の)実態は知らない」と語った。盲導犬協会への具体的な協力がなかったことから18年末に辞任したが、あかり研究所は就任中、パンフレットに「元警視総監」として井上氏の名前を記載し、会員らに配布していた。

 関係者によると、エル社は有名演歌歌手やタレントなどを招いて全国で無料コンサートを開催していたが、こうしたイベントは「あかり研究所」が主催していた。「内閣府認証のNPO法人」「元警視総監の顧問」といった“権威”を利用して安心感を与え、出資を募っていたとみられている。

 一方、エル社は資金繰りが悪化して配当の支払いを停止した今年2月以降、「円天共鳴金」という新たな資金集めを始めた。共鳴金は1口100万円で金利は月1%。エル社は集まった共鳴金で「円天市場に出展する商品を仕入れる」と説明していた。

 しかし、その後も資金繰りは好転せず、エル社は9月20日付で従業員の大半を解雇。9月末から「出資額に応じて段階的に元金を返還する」と約束したが、現在まで支払われていない。波会長は9月末、上級会員向け通達で「会員に返済する金が思うように集まらなかった」と新たな資金繰りが不調に終わったことを認めた。

 「円天」を利用して家電製品などと交換できる東京・銀座の「円天市場」は閉鎖され、会員からの出資金以外に収入がないことなどから、警視庁はエル社がすでに破綻状態にあるとみて、調べを進めている。

L&G「配当→役務手当」と言い換え、出資法違反逃れか

 「円天」と呼ばれる独自通貨や高額の配当を宣伝材料に、5万人の会員から総額1000億円に上るとみられる「協力金」を集めていた「エル・アンド・ジー(L&G)」(東京・新宿)が今年1月ごろから、会員に支払う配当を「役務手当」と言い換え、会員が新規の会員を勧誘する行為も、「仕事だ」と強調していたことがわかった。

 配当を、労働の対価と装うことで、利息の支払いを約束して資金を預かることを禁じた出資法違反での摘発を免れようとしたとみられる。警視庁は3日、波和二(かずつぎ)会長(74)を任意で事情聴取するなど、こうした偽装工作の実態解明を進めている。

 警視庁の調べによると、同社は、年利36%の高配当や「円天」の支給と引き換えに、会員から1口100万円の「協力金」を募っていたが、新規の会員集めが頭打ちになった昨年末ごろから資金繰りが急速に悪化し、今年1月になると会員への配当が滞り始めた。

 このため同社には苦情が殺到し、波会長ら同社幹部はこのころから、各地の説明会で「あなたたちは会員ではなく、株主社員だ」「あなたたちに支払っているのは役務手当で、会員を新規に勧誘する仕事をしなければ役務手当は支払えない」と繰り返すようになった。

 さらに3月以降になると、波会長らは会員たちに向かって「L&Gを投資会社と勘違いして、配当を目当てにしている人が多いが、うちはあくまで物品販売会社だ」などと強調。会員に発行する預かり証も、配当を支払う「利息振込日」という表記を「役務手当振込日」と書き換えていた。

 出資法では、金融業の許可がないまま、元本保証や配当を約束して不特定多数から現金を預かることを禁じており、同社は、配当がストップして破たん状態に陥った場合、摘発される可能性が高いことから、配当や利息などの表記を使うのを中止したとみられる。

 警視庁は同法違反だけでなく、詐欺容疑での立件も目指し、3日の同社本社などの捜索で押収した経理資料の分析を急いでいる。

(2007年10月4日3時0分 読売新聞)

「円天」宣伝し集金加速 「使っても減らない」
2007年10月04日08時06分

 健康商品販売会社「エル・アンド・ジー(L&G)」(東京都新宿区)による出資法違反容疑事件で、同社が独自の疑似通貨「円天」を会員勧誘の最大の売り物にして資金集めを加速させていたことがわかった。資金繰りの悪化で現金の配当を停止した時期には、波和二(なみ・かずつぎ)会長が、円天を積極的に宣伝して資金集めをするよう会員に命じていた。電子マネーの急速な普及に便乗して資金集めを続けていたとみられ、警視庁と宮城、福島両県警の合同捜査本部は円天の実態解明を進める。

 円天は、L&Gの会員が振り込んだ現金に応じてもらえるポイントのようなもの。複数の同社関係者によると、導入は05年ごろで、会員が保証金10万円以上を入金すると、それと同額の円天を毎年1回付与。残額は、携帯電話サイトで確認できる仕組みだった。

 当初は会員有志が野菜や不用品などをバザー形式で出品し、円天で取引していた。しかし、その後、L&Gは円天を「使っても減らないお金」と宣伝し、会員や出資金を集める手段に利用するようになった。

 06年2月には東京・銀座の商業ビルに「円天市場GINZA」を開設。全国の高級ホテルなどを借り切り、最盛期には月約100回の「市場」を開いた。市場には食料品から宝石類まで幅広い商品が出品され、今年2月にはパソコンから利用する「ウェブ円天」を開設した。

 円天市場には、会員からの出品のほか、会員の「加盟店」も納入していた。しかし、加盟店には代金の25%しか現金で支払われないため、円天市場の商品は、本来の4倍以上の円天価格がつけられていたという。

 同社は2月ごろ、資金繰りの悪化から現金配当を停止。しかし、同月11日付の内部文書によると、波会長は「インターネット市場の売り上げが驚異的な伸びを示している」「会員は『円天』欲しさに協力金、保証金制度を利用するようになる」と、引き続き円天を宣伝して出資金を獲得するように会員に指示していたとされる。

 3年間で約400万円を振り込んだという神奈川県の70代女性は「円天は当初は冷蔵庫などとも交換でき、携帯に残高が表示されるのも楽しみで、はまった」と話す。現在、約140万円天が使えないまま残っているという。

L&G:「円天」導入前、金券使い会員集め 商法の原点か

L&Gが発行した独自の金券「円点カタログ商品引換券」=手塚耕一郎写す 独自の電子マネー「円天」を売りに1000億円前後を集めたとされる健康寝具販売会社「エル・アンド・ジー(L&G)」(東京都新宿区、波和二=かずつぎ=会長)グループが電子マネー導入前の01年ごろ、会員に「円点」と称する金券を渡していたことが分かった。出資した金額以上の額面の金券を渡し、疑似通貨だと会員に説明しており、独自通貨で会員集めを図る商法の原点となった可能性がある。警視庁と宮城、福島両県警の合同捜査本部は過去のグループ商法の実態解明も進めている。

 金券は縦7センチ、横16センチ程度で両面カラー印刷。「1000円点」「5000円点」「10000円点」の3種類で、「L&G円点カタログ商品引換券」と記されている。

 出資者の男性(62)によると、受け取ったのは01年ごろ。同社を訪れた際、会社側は「日本円と同じように買い物ができる『円点通貨』です」と説明した。出資者宅に郵送されてくるカタログの商品に「円点」での値段が記され、この金券で購入できる仕組み。会社窓口で現金を渡すと、額面がより多額の金券を渡されたという。

 同社は数年前から「使っても減らない不思議なお金」などとうたい、電子マネー「円天」を導入。10万円を預けると毎年10万円天もらえる仕組みで、会員が現金で円天を買い取り円天値段を付けた商品を購入する、この金券と似たシステムで人気を集めた。

 金券は、数カ月で「偽札が出回った」「お釣り用硬貨がない」との説明で会員に廃止が伝えられた。男性は「会社が独自の流通形態を作り上げようとしていると思い『通貨』と信じた。私は10万円分以上購入したし、他の会員も買っていた」と話している。

 関東財務局は、この金券について「自社の店舗のみで使える『前払い式証票』に該当し、発行残高が700万円を超えれば前払式証票法に基づき届け出義務があるが、この会社からの届け出はない。詳細は不明だが、法律違反の可能性はある」と指摘している。

 出資者の多い宮崎県で被害者の相談に応じるコンサルタント業者(55)は「出資を募り始めた01年ごろから、出資方法や商品の購入方法は次々に変わっている。説明をコロコロ変えてだますやり方は許せない」と話す。

 この金券など過去の商法について同社は「取材には応じられない」と話している。
【伊藤絵理子、鈴木一也】
毎日新聞 2007年10月4日

「金返せ」と出資者名乗る男=波会長、ドアで目の上打ち軽傷−警視庁
10月7日14時2分配信 時事通信

 7日午前6時20分ごろ、出資法違反容疑で警視庁の強制捜査を受けた健康関連商品販売会社「エル・アンド・ジー(L&G)」の波和二会長(74)の東京都新宿区西早稲田の自宅マンションを出資者を名乗る男が訪問、「金を返せ」と波会長に迫った。やりとりの中で玄関ドアが左の目の上に当たり、波会長が軽傷を負った。波会長は被害届を出さず、戸塚署は建造物侵入容疑で任意で男から事情を聴いた後、帰宅させた。
 調べに対し、男は新潟市の52歳のタクシー運転手と話している。マンションはオートロック式で、男は別の住人が開錠したのと同時に侵入したらしい。

イベント経費3億円支払わず=事実上破綻後も金集め−L&G
 東京都新宿区の健康関連商品販売会社「エル・アンド・ジー(L&G)」(波和二会長)の出資法違反事件で、同社が5月以降、開催した全国大会の会場代やホテルの宿泊代など約3億円について、手配した旅行会社に支払っていないことが6日、分かった。
 遅くともこのころには事実上破綻(はたん)していたとみられるが、その後も「共鳴金」名目などで出資を募っており、警視庁と宮城、福島両県警の合同捜査本部は詐欺容疑での立件を視野に捜査している。

マルチ商法の詐欺だ=破産申し立てへ積極参加を−初のL&G被害者説明会・東京
10月14日19時0分配信 時事通信

 健康関連商品販売会社「エル・アンド・ジー(L&G)」(東京都新宿区、波和二会長)の出資法違反事件で、被害対策弁護団は14日、千代田区霞が関の弁護士会館で、被害者説明会を初めて開催した。参加者約450人に活動方針を説明し、積極参加を呼び掛けた。
 弁護団は「L&Gは独自の通貨『円天』で目くらましをしているが、実態はマルチ商法の詐欺だ」と指摘した。
 今後の活動としては(1)L&Gの破産申し立て(2)波会長らへの損害賠償請求訴訟の提起(3)詐欺容疑などでの刑事告訴−などを挙げた。
 破産で、同社の資産を回収して被害者に分配したいとしており、「申し立てには、破産管財人の経費として予納金1500万〜2000万円が必要」と説明。千葉肇団長は「何もやらなければ始まらない。できるだけ参加してほしい」と訴えた。
 歌手やタレントを招いた説明会を開催して"協力金"を集める。その協力した人は1年後には元本が戻り、配当金部分は利益となる。これが本当なら実に美味しい話です。3口も協力すれば、国民年金より大きな収入源になりますよね。

 で、最後はこういう事になって「騙される方も自業自得」、「そんな美味しい話がある訳ないじゃん」という意見が出てくる…。嵌った人は、マインド・コントロールされ、会社が摘発されてもなお信じているケースもある。それの堂々巡りで、何一つ根本的に解決しない、していない。

 例えば、100万円を出して何もせず待っているだけで1年後に120万とか130万円になって手元に返ってくる...美味しいですね。確かに美味しい話なんですよ実は。その元締めにとっては。ただ違法ですから「捕まる」という大きなリスクを背負ってやってるのね。

 こういったのは出資法違反の疑いが有る訳ですが、このような記事を見るとAcube過去の事例としてやっぱり「PPOL株の販売」を思い出しますね。まあ、最初っから「Acubeのファンとして末永く応援してくれる人」とか、間接的に「儲かるとは限りません」と言っていたので逃げを打てる面はありますが…。

 それに、不特定多数ではなくAcube会員という特定の人たちを対象としていたことも「違法だろ!」とするには邪魔になるでしょう。ま、金銭的被害を(消費者・会員が)受けた点に於いては同じなんですけどね。
 結果的にせよ上手く法の網を抜けたことは言えるでしょうけど、法は許しても世間は許さないかもしれませんな。その証拠に、このマルチはドンドン窄んで行ってます。

 9月30日のニュースを見て分かるように、悪徳業者なんてこんなもんです。「告訴したら、金を返さぬ」と脅してますよね。じゃあ、告訴しなかったら金を返してくれるのか?_というと、そんなことは無い。まさに、正体見たりという訳です。金をくれるだけくれて、あと泣き寝入りしてくれたら、そりゃぁ嬉しいよね。悪徳業者が減らない訳です。